日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ステロイド療法により著明な改善を認めたCronkhite-Canada症候群の2例
山田 雅彦中野 哲武田 功熊田 卓杉山 恵一長田 敏正桐山 勢生岡部 英生竹田 力伊藤 治
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1992 年 34 巻 1 号 p. 123-129_1

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抄録
症例は43歳と58歳男性.いずれも下痢,消化管ポリポーシス,脱毛,爪甲異常,皮膚色素沈着及び低蛋白血症を認め,Cronkhite-Canada症候群と診断した.ポリープの組織像では腺管の嚢胞状拡張,間質の浮腫及び炎症性細胞浸潤を認めた.Elemental diet及びアルブミン輸液等では効果を認めなかったが,ステロイド療法により消化管ポリポーシスと外胚葉系症状が著明に改善した.現在,両症例とも外来通院中で,経過良好である.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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