抄録
電子内視鏡の最大の利点はえられた情報を数値化し,診断をより客観化するところにある.そこでわれわれは拡大電子内視鏡(CF-200HM)を用いて潰瘍性大腸炎のべ95例および大腸粘膜に炎症所見のみられなかった健常者18例の拡大観察を行い,病期診断を目的とした画像処理,画像解析を試みた.色素散布後の拡大像にR成分抽出,階調変換処理を施し,2値化像の作製を行い,それをもとに関心領域内における非染色領域(腸腺口領域)の面積比率を計測した.その結果,本解析による計測値は重症度分類,内視鏡的病期分類および組織学的病期分類のいずれの分類ともよく一致した結果がえられ,画像解析による病期診断の可能性が示唆された.