抄録
症例は60歳,女性.某内科医にて胃粘膜下腫瘍と診断され,その精査のため来院した.超音波内視鏡検査では,同病変は粘膜層から粘膜下層を主座とする境界不明瞭で,ほぼ均一な低エコー腫瘤として描出された.質的診断は困難であったが,内視鏡的切除術により容易に切除可能と判断し切除した.切除組織標本では粘膜層から粘膜下層にかけて線維性結合織の増生,および好酸球・リンパ球を主とした炎症細胞浸潤がみられInflammatory Fibroid Polyp(以下IFP)と診断された.IFPの超音波内視鏡所見の報告は文献的にも数少なく,その超音波内視鏡像について考察した.