日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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経口的小腸内視鏡検査にて確定診断が可能であった中部小腸悪性リンパ腫の1例
田中 聖人趙 栄済中島 正継安田 健治朗向井 秀一早雲 孝信水野 成人芦原 亨平野 誠一望月 直美宇野 耕治富岡 秀夫加藤 元一
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1994 年 36 巻 2 号 p. 370-379_1

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抄録
Treitz靱帯から約220cm肛側にあった小腸悪性リンパ腫を,内視鏡観察及び直視下生検によって術前に診断しえた1症例を報告した.患者は69歳女性で,腹部膨満感を主訴に当科を受診した.消化管X線造影検査にて中部小腸に狭窄を認め,腹部超音波検査およびX線CT検査にて腫瘤像を描出し,小腸の腫瘍を疑った.ひきつづき施行した小腸内視鏡検査および直視下生検にて,中部小腸悪性リンパ腫と確定診断し得た.腫瘍に対しては外科的切除術を施行するとともに,全身化学療法を施行した結果,術後3年の現在も再発を認めていない. 文献的には,本例は内視鏡にて術前診断した小腸悪性腫瘍としてはTreitz靱帯より最も遠位のものであった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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