日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
超音波内視鏡検査(EUS)で術前診断しえたMirizzi症候群の1例
坂東 正山田 明新井 英樹岸本 浩史霜田 光義山岸 文範榊原 年宏坂本 隆田沢 賢次藤巻 雅夫田中 三千雄
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 36 巻 5 号 p. 1001-1007

詳細
抄録

 症例は70歳男性.某院でERCP,血管造影,CT,MRI,腹部超音波検査などを施行されMirizzi症候群が疑われ,当院紹介となった.経皮経肝胆道造影では,胆管腫瘍が疑われた.超音波内視鏡検査を施行したところ,総胆管に潜り込むように存在する管外性の結石像を得ることができ,術前にMirizzi症候群と診断しえた.Mirizzi症候群においてもEUSは,有用な検査であると思われたので報告した.

著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top