日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道メラノーシスの10症例
那須 龍介友田 純井上 裕史上江洲 篤郎宇野 弘二高山 二郎吉岡 正雄平井 通雄藤木 茂篤水野 元夫辻 孝夫
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1994 年 36 巻 5 号 p. 972-977_1

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抄録

われわれは当科及び関連施設で10例の食道メラノーシスを経験したので報告する.症例は男性7例,女性3例で平均年齢は58.5歳.病変は全例中・下部食道に存在し,内視鏡的には褐色ないし黒色の点状,線状,帯状,類円形,不整斑状の平坦な色素斑として観察された.生検組織所見では,食道粘膜基底層に色素顆粒を持つ細胞が見られ,Masson-Fontanaなどの特殊染色あるいは電顕により,melanocyteであることが確認された.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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