日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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大腸用2チャンネル電子内視鏡を用いた,超音波プローブによる早期大腸癌描出の工夫
丹羽 康正塚本 純久後藤 秀実長谷 智吉田 昌弘西村 賢司下平 雅哉宮田 章弘長谷川 央竹田 力大岩 哲哉広瀬 善道早川 哲夫内藤 靖夫
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1995 年 37 巻 1 号 p. 97-102_1

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抄録
 大腸用2チャンネル電子内視鏡を用いて超音波プローブによる早期大腸癌の描出法の工夫について検討した.早期大腸癌6例に対して,一方の鉗子孔から把持鉗子を挿入し,病変周囲の粘膜を圧迫あるいは牽引し,他方の鉗子孔より超音波プローブを挿入し,超音波検査を施行した.この操作により,半月ヒダ上や屈曲部に存在する腫瘍でも病変部に超音波を垂直に当てることができた.粘膜癌2例,粘膜下層癌4例に対して本法を施行し,6例中5例が正診され,深達度診断の正診率の向上に有用であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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