日本消化器内視鏡学会雑誌
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細径超音波プローブによる食道表在癌深達度診断能の検討
清水 勇一塚越 洋元中里 友彦河原崎 暢崔 公賢及川 由美子目良 清美細川 正夫大原 正範藤田 昌宏
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1995 年 37 巻 10 号 p. 2157-2165_1

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抄録

食道表在癌45症例48病変に対し,20MHz細径超音波プローブによる深達度診断能に関する検討を行った.食道壁は条件が卿れば9層構造に描出された.この場合,4層の低エコー層が粘膜筋板と関連しているもの、と考え,深達度診断を行った.深達度はm1~m2,m3~sm1,およびsm2以深とに分け,検討を行った.全体の正診率は83.3%であった.誤診例の原因としては,層構造の描出不良に起因した例と,広範な病変に対し,一部で深く浸潤した部位を見逃した例が多く,他に微小浸潤,生検の影響等があった.また,一番の問題点として,第4層の描出率が十分ではなく,層構造の変化のみで粘膜癌の深達度を判定することが困難であった症例が少なくなかったことがあげられた.

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