高陽ニュータウン病院内科
1995 年 37 巻 10 号 p. 2205-2209_1
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症例は88歳女性.既往に胃切除術.乾燥剤の生石灰を誤食.約4時間後の上部消化管内視鏡検査では,下部食道から残胃の全体に生石灰末がびっしりと付着していた.翌日には生石灰はすでになく,食道は著明な潰瘍を形成していたが胃では軽度であった.この差異は胃液による中和が考えられた.生石灰による上部消化管傷害像の全経過を観察した報告はなく興味深い症例と思われ,腐蝕性上部消化管傷害という概念を提唱し考察を加え報告した.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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