日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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腫瘍摘除後,追加根治手術を必要とした直腸カルチノイド腫瘍の2例
脇谷 勇夫山本 博松枝 和宏毛利 裕一中塔 辰明木原 宏介三宅 淳史福島 正樹土居 偉瑳雄井上 武紀矢野 慧小笠原 敬三高三 秀成
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1995 年 37 巻 5 号 p. 1035-1042_1

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抄録
症例1は43歳男性,直腸の径2.5cmの有茎性腫瘍を内視鏡的にポリペクトミーした.症例2は58歳男性,直腸の径1.8cmの亜有茎性腫瘍を経肛門的に摘除した.肉眼所見はいずれも中心陥凹を伴い,組織学的にはカルチノイド腫瘍であった.第1例はリンパ管侵襲を,第2例は固有筋層への浸潤を認め,追加根治手術を行った.これら2例の経験と他の自験9例の検討から,悪性直腸カルチノイド腫瘍の診断と治療方針を,文献的考察を加え報告した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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