日本消化器内視鏡学会雑誌
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十二指腸球部に浸潤を認めた肝細胞癌の1例
祐徳 浩紀柳井 秀雄花田 浩原田 稔也和崎 秀二入江 和彦加藤 彰白澤 宏幸山崎 隆弘黒川 典枝安永 満多田 正弘沖田 極白石 裕美
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1996 年 38 巻 1 号 p. 71-76_1

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抄録

69歳男性.肝切除術後に断端再発した肝細胞癌の加療目的で入院.腹部血管造影による化学塞栓療法及びTAE施行後に下血及び貧血の進行を認めたため,上部消化管内視鏡検査を行なったところ十二指腸球部にBorrmann 2型様の潰瘍を伴なった腫瘤を認め,生検・上部消化管X線検査・腹部CTにて肝細胞癌の直接浸潤であることが確認された.肝細胞癌の消化管,特に十二指腸への浸潤・転移は稀であるため,本邦の報告例(18例)と比較して報告した.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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