日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
胆嚢癌と早期胆管癌の異時性重複癌の1切除例
白石 慶秋山 哲司白澤 宏幸沖田 聡良沢 昭銘池田 美雪藪下 芳子古井 俊文近藤 哲野口 隆義沖田 極由村 俊二
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 38 巻 1 号 p. 92-98_1

詳細
抄録

症例は66歳女性.昭和58年に進行胆嚢癌の診断で胆嚢および肝床部切除術を受けている.平成6年,心窩部痛・嘔吐を認め,ERCPで中部胆管に隆起性病変を指摘された.経口胆道鏡では表面微細顆粒状の乳頭状腫瘤を認め,その他の画像診断と総合して胆管癌と術前診断した.病理組織学的には深達度fmの乳頭状腺癌であった.本症例は,胆嚢癌の術後11年目に異時性重複発症した早期胆管癌で,本邦第6例目の報告例である.

著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top