抄録
症例は25歳,男性.1971年に血友病Aにより輸血の既往あり.1994年にカリニ肺炎併発し,後天性免疫不全症候群(AIDS)と診断.水様性の下痢が約3カ月間持続し入院.十二指腸下行脚に多数の白色小結節をみた.同部生検組織像では,組織球の集簇を認め,抗酸菌染色では,組織球に多数の抗酸菌が証明された.さら7生検組織を用いたPCR法により,抗酸菌種がMycobacteriun aviun-intracellulare(MAI)であることが判明した.本邦では消化管生検による精査から,その特徴的内視鏡所見とともにMAIを確定診断した報告は未だなく報告する.