日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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内視鏡的止血術が奏功した十二指腸憩室内潰瘍出血の1例
大石 温子日比 紀文芹澤 宏渡辺 守高石 官均細田 泰雄濱田 慶城三浦 総一郎土屋 雅春石井 裕正
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1996 年 38 巻 2 号 p. 337-341_1

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抄録
症例は62歳,女性.55歳時より橋本病,SLE,肺線維症にて加療中であった.平成3年6月,SLEの増悪で入院.PSLの増量にて症状は軽快したが9月14日吐下血が出現,著明な貧血と共にショック状態となった.上部消化管内視鏡にて十二指腸下行脚に巨大憩室を認め,内部に露出血管を伴う潰瘍を認めた.エタノール局注にて止血しその後潰瘍は治癒し再発は認めていない.十二指腸憩室出血の報告例は,本邦においては34例あるが内視鏡治療報告例は5例にすぎず,今後試みられるべき方法と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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