済生会江津総合病院第1内科
鳥取大学第2内科
1996 年 38 巻 6 号 p. 1363-1367
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
症例は44歳,女性.熱湯茶を飲んだ後,胸骨後部痛出現,翌日新鮮血を吐血したため当科受診した.内視鏡検査にて,食道入口部から下部食道に渡り,全周性に出血を伴ったびらんおよび水疱形成が認められた.食道炎の発生原因には種々あるが,本症例は熱湯茶による熱傷が原因と考えられた.原因不明の食道炎の中には,本症例のごとく,飲食物による食道炎も考えられ,注意深い問診と積極的な内視鏡検査の施行が必要であると考えた.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら