日本消化器内視鏡学会雑誌
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経皮経肝胆道胃内瘻術を施行しえた悪性胆道狭窄の2例
草野 史彦山本 力前田 学佐久間 郁行前川 伸哉酒井 義法田沢 潤一佐藤 千史
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1996 年 38 巻 9 号 p. 2219-2222_1

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抄録

 悪性胆道狭窄に対する姑息的治療として,各種チューブステントや金属ステントが使用されているが,ステントの閉塞が問題となっている.近年Gillesらが,肝内胆管と胃を非開腹的に経皮経肝的に内瘻化する経皮経肝胆道胃内瘻術を考案し,良好な成績を報告している.われわれは悪性胆道狭窄の2例に対して本邦で初めてこの方法を施行し,良好な結果を得た.本法は症例によっては有用な方法の1つになり得ると考えられた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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