日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
胃原発T細胞性悪性リンパ腫の1例
日山 亨杉 桂二片岡 健春間 賢梶山 梧郎嶋本 文雄
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 39 巻 11 号 p. 2272-2278

詳細
抄録
 症例は71歳男性.心窩部痛が増強したため,胃内視鏡検査が施行された.胃角部大轡に周堤を伴う不整な潰瘍性病変があり,生検で悪性リンパ腫と診断されたため,胃亜全摘術が施行された.組織学的にはびまん性リンパ腫大細胞型で,免疫組織学的検索にてUCHL-1陽性,L-26陰性であったため,T細胞性悪性リンパ腫と診断した.胃原発T細胞性悪性リンパ腫は極めて稀であり,本邦では本症例を含め9例が報告されているにすぎない.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top