日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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PTCSによる観察と治療を行なった原発性硬化性胆管炎の1例
篠原 靖福田 定男武田 一弥武井 和夫糸井 隆夫中村 和人大塚 伸之横井 正人堀部 俊哉角谷 宏河合 隆斉藤 利彦
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1997 年 39 巻 2 号 p. 249-256

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抄録
症例は63歳,男性.健診にて肝機能異常を指摘され,精査目的にて当科を受診した.腹部US,EUSでは総胆管は不規則な肥厚像を呈し,ERCPでは下部胆管の狭窄と不規則な数珠状変化を呈した.原発性硬化性胆管炎と診断したが,胆汁細胞診でclass-IIIbとの結果を得たため,胆管癌合併の有無を確認する目的でPTCSを施行した.胆管粘膜は粗造で,発赤,瘢痕および憩室様所見を認めたが,胆道鏡下生検も含めて悪性所見は認めなかった.経皮的ドレナージルートの設置後より肝機能は正常化したため,PTCS下にマイクロウェーブを用いて胆管狭窄部を凝固・拡張し,ドレナージチューブを抜去した.狭窄解除後30カ月の現在まで肝機能は正常で経過している.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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