日本消化器内視鏡学会雑誌
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結腸の同一病変内に腺腫,腺腫内腺癌およびカルチノイドが共存した1例
館花 明彦大瀧 修司山川 達郎大瀧 隆子
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1997 年 39 巻 3 号 p. 685-690

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抄録
 カルチノイドは全消化管に発生し得るが,結腸での発生は比較的稀である.今回われわれは,横行結腸の同一病変内に腺腫,腺腫内腺癌およびカルチノイドが共存した極めて稀な症例を経験した. 症例は62歳,男性.症状は特にない。健康診断で便潜血反応陽性を指摘され,精査のため当院外科を受診した.大腸内視鏡検査にて,横行結腸に直径約2cm大のIIa+IIc様病変を認め,生検にて高分化型腺癌と病理診断された.横行結腸切除術を施行し摘出標本の組織像をみると,同一病変内に多彩な組織像を持ち,腺腫,腺腫内腺癌およびカルチノイドの共存と診断された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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