日本消化器内視鏡学会雑誌
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赤外線画像で描出される胃,大腸血管像に関する実験的検討
武内 力成宮 徳親丸山 達志宮島 浩人鶴田 由美常喜 真理佐藤 博光岩崎 仁彦小田切 理純杉本 泉田中 照二
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1997 年 39 巻 4 号 p. 771-778

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抄録
 赤外線画像で描出される胃,大腸血管の全体像を明らかにするため,成犬8頭を用い実験的検討を行った.動静脈から別色のバリウムゼラチンを注入した脈管の透徹標本を作成し,赤外線画像と標本を対比し検討した. 赤外線画像で描出される血管は粘膜表面から約2mmの深さにある200μm以上の粘膜下層静脈であり,筋層貫通部から粘膜筋板貫通部の間を表し,その画像は実際の粘膜下層静脈の走行,形状を忠実に表していた.粘膜,粘膜筋板,筋層,漿膜の静脈は描出されなかった.赤外線画像で描出される粘膜下層静脈の近傍には動脈が伴走しており,胃では赤外線画像上の血管径の約19%が,伴走する動脈径と推測された.大腸でも同様に赤外線画像の血管像は粘膜下層静脈を表しており,近傍を動脈が伴走していた.本検討において赤外線画像で描出でき得る静脈の範囲が明らかになり,また赤外線画像では粘膜下層動脈の走行位置,径の情報も得られることが確認された.
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