日本消化器内視鏡学会雑誌
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NPG型大腸sm癌の臨床病理学的検討および内視鏡的sm浸潤度診断
岡村 正造瀬川 昂生大橋 信治三竹 正弘浦野 文博下平 雅哉金森 信一竹田 力山本 義樹浅井 俊夫
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1997 年 39 巻 5 号 p. 911-917

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抄録
 NPG型大腸sm癌42例(sm1:10例,sm2:21例,sm3:11例)の臨床病理学的および内視鏡所見の検討を試みた.その結果,病変部位はR14例,S17例,D5例,T3例,AC3例で,肉眼型はII型31例,Is型9例,Ip型2例,大きさ(平均±SE)はsm1:11.6±1.6mm,sm2:11.9±0.8mm,sm3:21.7±1.7mmであった.割面像ではsm2の21例中7例は癌露出部がドーム状に盛り上がっているのが特徴的であった.内視鏡的には67.5%の症例で立ち上がり部に健常粘膜を認め,白苔はsm1とsm2では30%台に認められたのに対し,sm3では66.7%に認められた.また,sm2の病変では71.4%に癌露出粘膜の表面に異常な毛細血管透見像を認め,これはsm浸潤度診断において重要な内視鏡所見と考えられた. 大腸癌のsm浸潤度の診断には,病変の大きさと以上に述べた内視鏡所見を総合して評価することが重要と考える.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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