日本消化器内視鏡学会雑誌
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著明な貧血を来したMenetrier病の1例
川埼 真澄興梠 憲男岡田 安浩吉開 友則横溝 雄八尾 隆史飯田 三雄檜沢 一興末兼 浩史青柳 邦彦藤島 正敏
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1997 年 39 巻 5 号 p. 931-936

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抄録

 42歳女性.35歳時より胃巨大皺襞症と診断されていたが,今回著明な貧血(血中ヘモグロビン1.9g/d1)と低蛋白血症(血清総蛋白3.5g/dl)を生じ入院となった.消化管X線・内視鏡検査にて胃巨大皺襞を認め,超音波内視鏡検査,99mTc-DTPA-HSAシンチグラム,および内視鏡的粘膜切除術による組織学的評価を行い,Menetrier病と診断した.ファモチジン投与にて貧血と蛋白漏出症は改善したが,X線・内視鏡および超音波内視鏡検査上,巨大皺襞に変化はなかった.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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