山梨医科大学第1外科
1997 年 39 巻 5 号 p. 972-976
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症例は13歳,女性.大量の肛門出血を主訴に入院,大腸内視鏡にて直腸に凝血の付着した3mm大の丘状隆起を認め,9日後には5mm大の全体に発赤した隆起性病変へと変化した.内視鏡的切除術を施行し,直腸動静脈奇形と診断した.若年者の大腸動静脈奇形は稀な疾患であり,本邦では本例を含めて7例の報告をみるのみであるが,5例は直腸発生例であった.若年者の下部消化管出血の原因として直腸動静脈奇形を考慮する必要があると思われた.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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