日本消化器内視鏡学会雑誌
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表面型大腸腫瘍に対する生検の問題点について
豊永 高史広岡 大司大地 宏昭片岡 伸一北村 儀雄土細工 利夫星野 誠一郎山内 靖太田 善夫大川 清孝谷山 権三柳川 健
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1997 年 39 巻 5 号 p. 984-989

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抄録
 生検による粘膜下層の繊維化のために内視鏡的粘膜切除術(EMR)施行困難となった表面型大腸腫瘍5病変を検討した.5病変の形態分類はIIa,IIa+IIc,1aterallyspreadingtumor(LST)で,発見当日数カ所の生検を施行し,待機的EMRを試みたところ,初回には認められなかったfoldの集中や陥凹の形態変化を来していた.いずれもnon-1iftingsign陽性で,1例は外科的切除を,4例はEMRを施行した.EMRを施行した4例とも筋層切除となり,うち1例に穿孔を認めた.組織学的に5例とも粘膜内病変であったが(粘膜内癌1例,腺腫4例)粘膜下層に強い線維化を来していた.生検後の治癒機転が粘膜下層に及び線維化を来たしたものと考えられた.粘膜内病変と考えられる表面型大腸腫瘍には安易な生検は避け,当初からEMRを施行するべきである.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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