日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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食道異所性胃粘膜を併存した食道壁内偽憩室症の1例
藤本 佳史日高 徹吉田 成人武田 祥佳眞部 紀明明崎 満大越 裕章奥原 種臣
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1998 年 40 巻 11 号 p. 1966-1970

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抄録
症例は55歳,男性.糖尿病の治療で入院中に嚥下困難を訴えた.上部消化管造影検査を施行し,胸部上部食道に微小な憩室様病変の多発と狭小化を認めた.上部消化管内視鏡検査では,上部食道は狭小化を示して小陥凹が多発し,その口側には異所性胃粘膜を認めた.超音波内視鏡検査及びCT検査では病変部食道壁の肥厚を認めた.以上より本症例を食道異所性胃粘膜を併存した食道壁内偽憩室症と診断した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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