日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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HIV感染症に続発し,特徴的な内視鏡像を呈した大腸炎の3例
畑 倫明藤井 久男石川 博文森田 敏裕小山 文一寺内 誠司榎本 泰三古西 満成田 亘啓田中 一郎吉岡 章中野 博重
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1998 年 40 巻 3 号 p. 550-555

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抄録
 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染によって発症する後天性免疫不全症候群(AIDS)は,下部消化管においても多彩な臨床像を呈するが,内視鏡所見の報告例は少ない.症例1は大量下血によるショック症状を呈し,大腸内視鏡像では,大腸全体にわたって散在性に存在する類円形の打ち抜き様の潰瘍性病変を呈した.症例2,3は慢性下痢を呈し,大腸内視鏡像では,粘膜下出血斑,アフタ様びらんやロゼット様発赤斑を認めた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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