A CASE OF ISCHEMIC ENTERITIS ASSOCIATED WITH INTESTINAL TUBERCULOSIS

Toshihisa KIMURA; Shinji TANAKA; Ken HARUMA; Yasuhiro FUTAGAMI; Masahiko KITADAI; Masaharu YOSHIHARA; Koji SUMII; Goro KAJIYAMA; Masaharu SUMII; Fumio SHIMAMOTO

doi:10.11280/gee1973b.40.556

小腸結核を合併した虚血性小腸炎の1例

木村敏久, 田中信治, 春間賢, 二神安弘, 北台靖彦, 吉原正治, 隅井浩治, 梶山梧朗, 隅井雅晴, 嶋本文雄

著者情報

ジャーナルフリー

1998 年 40 巻 3 号 p. 556-564

DOI https://doi.org/10.11280/gee1973b.40.556

詳細

抄録

症例は57歳,男性.主訴は下痢と腹痛.小腸X線造影検査及び下部消化管内視鏡検査にて,Bauhin弁の変形,偽憩室を認め,回腸末端に全周性区域性狭窄を認めた.腸結核を疑い,抗結核剤の投与を行ったが,明らかな効果は得られず手術を施行した.切除標本の組織所見から虚血性小腸炎と診断したが,術前に採取された病変部の生検材料を用いたPCR法で結核菌の存在が証明され,小腸結核を合併した虚血性小腸炎と診断した.

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）