日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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経過中に食道狭窄をきたした熱い食餌の反復摂取が原因と思われる剥離性食道炎の1例
上田 重彦松本 昌美安辰 一足立 聡奥 和美高木 正博吉川 正英福井 博
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1999 年 41 巻 11 号 p. 2374-2381

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抄録

症例は79歳,男性.主訴は熱い飲食物摂取後の前胸部痛,嚥下障害.内視鏡検査で,食道全長にわたって浮腫と多発する浅い潰瘍性病変,さらに粘膜剥離を認め,剥離性食道炎と診断,下部食道の狭窄を合併していた.超音波内視鏡像では,全周性に壁肥厚と層構造の不明瞭化を認めた.H2プロッカーと粘膜保護剤の投与,また狭窄に対してバルーン拡張術を行い,自覚症状は著明に改善,治療後1および4カ月の内視鏡所見も改善した.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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