日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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粘液結節により特異な形態を呈した早期大腸癌の1症例
鈴木 典子中村 志郎十河 光栄松本 誉之荒川 哲男西口 幸雄玉森 豊前田 清平川 弘聖石黒 信吾黒木 哲夫
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1999 年 41 巻 2 号 p. 188-192

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抄録
 症例は57歳男性.検診でCEA軽度高値を指摘されたため注腸検査,大腸内視鏡検査が施行された.S状結腸に有茎性病変を認め,同病変は隆起を二分するくびれを有するダルマ型を呈していた.その近傍にsm massive癌が存在したため,両者に対しS状結腸切除術が施行された.ダルマ型病変は,病理組織学的に,粘膜内に腺腫内癌が,粘膜下には多量の粘液を含む粘液結節がみとめられ,粘液結節内の細胞成分は僅かで,異型が弱く,pseudo invasionを伴うm癌と診断された.特異な形態はpseudo invasionにより形成された粘液結節に起因するものであった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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