日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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保存的治療で軽快した大腸粘膜下腫瘍EMR後の穿孔性腹膜炎の1例
谷 聡, 古川 健亮, 福田 昌輝, 西澤 昭彦, 坂井 誠, 森田 宗孝, 山下 順平, 北澤 荘平, 老籾 宗忠
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1999 年 41 巻 3 号 p. 340-344

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抄録
 症例は50歳,女性.大腸内視鏡で横行結腸に径8mmの粘膜下腫瘍(カルチノイド)を認め,粘膜切除術(EMR)を施行し切断面をクリップにて縫縮した.術後,心窩部痛と発熱が出現,腹部CTでfree airを認め穿孔性腹膜炎と診断したが,腹膜刺激症状を欠いたため保存的に治療した.その後,炎症所見は改善し10日後に退院した.切除標本内に固有筋層上縁を含み,穿孔の原因は筋層を巻き込んだためと考えられた.本例ではクリップ縫縮処置にもかかわらず穿孔し,粘膜下腫瘍のEMRに対して注意を喚起する症例と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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