日本消化器内視鏡学会雑誌
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左腎摘例における孤立性胃静脈瘤の1治験例
中園 雅彦, 近森 文夫, 林 広茂, 梶本 宜史, 里見 建裕
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1999 年 41 巻 3 号 p. 345-350

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抄録
 経頸静脈的逆行性胃静脈瘤塞栓術(transjugular retrograde obliteration for gastric varices;TJO)により,左腎摘後の孤立性胃静脈瘤に対して治療を行えたので報告する.症例は69歳女性で,昭和43年に子宮摘出術と左腎摘出術を受けている.平成9年6月7日タール便を主訴として入院した.胃内視鏡検査にて漏出性出血を有する孤立性胃静脈瘤(Lg-cf,F3,RC+)を認めた.腹部造影CTでは明らかな胃腎短絡路は認めなかったが,経脾動脈性門脈造影を行うと第2腰椎上縁付近への径の細い短絡路を認め,TJOを試みた.大循環系への合流点は左腎静脈結紮部直前にあり,左腎摘例においても胃腎短絡路は存在した.通常の胃腎短絡路に比べると径が細く,カテーテルの挿入が困難であったが,胃静脈瘤の塞栓は可能であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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