日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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上部消化管用の細径超音波電子内視鏡の使用経験
―多施設検討―
塚田 圭子安田 健治朗中島 正継斉藤 裕輔藤井 常志高後 裕小原 勝敏入澤 篤志粕川 禮司水野 成人久恒 洋木本 邦彦柳井 秀雄戒能 聖治沖田 極井野 彰浩山田 義生川元 健二
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1999 年 41 巻 7 号 p. 1348-1355

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抄録
オリンパス社で新たに開発された上部消化管用の超音波電子内視鏡(GF-UMP230)は,従来機(GF-UM200)よりも小型の撮像素子(CCD)と単一の超音波振動子(7.5MHz)を組み込み,外径の細径化と先端硬性部の短縮化を計ったものである.6施設において705例(消化管疾患246例,膵疾患298例,胆道疾患161例)に本機でEUSを施行し,その臨床的有用性を検討した.本機のCCDの内視鏡画面は従来機より小さいが,画像は良好であり,病変の観察にも支障は無かった.また,超音波画像も従来機の周波数(7.5MHz)での画像と同様の画像が得られ,胃癌の深達度診断の正診率(77.9%)も従来機の成績(79.6%)とほぼ同等であった.本機の最大の利点は外径の細径化と先端硬性部の短縮化による操作性の向上にあり,特に食道や十二指腸下行脚への挿入性は従来機よりはるかに優れていた.以上より,本機種はEUSの更なる普及のために有用であると評価しえた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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