日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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IIc+Ip型早期大腸癌の1例
滝川 崇弘近藤 仁横田 敏弘斉藤 豊菅野 康吉白尾 国昭藤田 伸飯沼 元下田 忠和加藤 茂治
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1999 年 41 巻 8 号 p. 1490-1495

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抄録
症例は73歳男性.体重減少(7kg/6カ月)に対する精査により,右肺に扁平上皮癌(Stage 1)およびS状結腸ポリープが指摘され,肺病変は右肺中下葉切除術により根治的に手術が施行された.大腸病変は有茎性ポリープの茎上に陥凹性病変が連続して存在する形態を呈しており,IIc型+Ip型早期大腸癌と診断した.切除後診断は深達度sm 2の高分化型腺癌であった. 大腸早期癌におけるIIc型とポリープ型の複合型の報告はこれまで3例のみで,大腸癌の発育進展を考える上で興味深いと考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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