日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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内視鏡的に切除し得たInverted Appendiceal Stumpの1治験例
木村 聖美加藤 博之遠藤 俊吾吉松 和彦芳賀 駿介梶原 哲郎川田 裕一大井 至相羽 元彦
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2000 年 42 巻 1 号 p. 46-49

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抄録
内視鏡的ポリペクトミー操作にて切除した.inverted appendiceal stump.(以下IAS).の1例を経験した.ので報告する.症例は59歳,女性,急性虫垂淡に対する虫垂切除術の既往がある,排便時の出血を主訴に来院し,注腸造影検査で盲腸の隆起性病変を指摘された.大腸内視鏡検査では盲腸に芋虫状のポリーフを認め,ポリープの粘膜面の腺口形態は正常pit patternを呈していた.留置スネアーを使用して,内視鏡的に切除した.病理組織所見では粘膜の軽度過形成性変化を伴う正常腸管の全層が飜転した構造を示し、IASと診断した.、1年後の人腸内視鏡検査では,正常な粘膜構造を持つ半球状の隆起として認められた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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