日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道mucosal bridgeを形成した特発性食道粘膜下血腫の1例
半田 和広石黒 昌生板垣 茂文
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2000 年 42 巻 4 号 p. 816-821

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抄録
症例は73歳,女性.平成8年10月,前胸部痛・嘔気を主訴に当院受診した.診察時に吐血し,緊急内視鏡が施行された.上部より下部食道に及ぶ巨大な粘膜下血腫を認め保存的治療を行い,経過は良好であった.第14病日の内視鏡では,血腫の存在した部位に粘膜欠損と食道mucosal bridgeを認め,mucosal bridgeは2年以上残存した.特発性食道粘膜下血腫の本邦報告例23例につきその病態を検討した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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