日本消化器内視鏡学会雑誌
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膣潰瘍と子宮頸部潰瘍を合併した腸型ベーチェット病の1例
大川 清孝星野 富美黒岡 浩子追矢 秀人佐野 弘治青木 哲哉針原 重義佃 博山本 久美夫黒木 哲夫
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2000 年 42 巻 4 号 p. 859-863

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抄録
症例は24歳女性で,回盲部の周堤を伴う大きな下堀れ潰瘍を認め,単純性潰瘍と診断した.腹痛と発熱が持続するため,回盲部切除術を施行した.手術後再び原因不明の発熱が出現し,その精査過程で膣と子宮頸部に多発潰瘍が発見され,腸型べーチェット病と診断した.膣と子宮頸部の潰瘍は抗生物質膣錠にて軽快した.べーチェット病における膣あるいは子宮頸部潰瘍は,本邦でこれまで3例しか報告がなく,極めて稀であり報告した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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