日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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酸性洗剤服用による腐食性胃腸炎後瘢痕狭窄症の1例
田島 秀浩佐々木 省三中川原 寿俊藤田 秀春福地 将彦伊藤 博行七澤 洋田中 三千雄
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2002 年 44 巻 1 号 p. 17-22

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抄録
症例は48歳,女性.精神分裂病で他院入院中,自殺目的に酸性洗剤を約50ml服用し当院胃腸科入院となった.急性期は保存的に治療し得たが,入院40日頃より胃体下部に高度な瘢痕狭窄を生じて嘔吐するようになった.このため入院7カ月後に外科転科となり,胃空腸吻合術および術中発見された空腸の狭窄に対する部分切除術を施行した。本疾患を急性期から晩期にわたって内視鏡で経過観察した報告は少なく,文献的考察を加えて報告した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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