日本消化器内視鏡学会雑誌
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Helicobacter pylori 内視鏡研究会報告
井田 和徳奥田 順一黒田 雅昭浅木 茂相田 重光中村 孝司屋嘉比 康治朝倉 均成澤 林太郎渡辺 英伸芳野 純治嘉戸 竜一中澤 三郎郡 大裕辻 秀治荒川 哲男内田 俊之伊東 進本田 浩之豊田 敏生
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キーワード: H.pylori診断
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2002 年 44 巻 2 号 p. 183-190

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抄録
 「背景・目的」Helicobacfer pylori(Hp)感染の内視鏡診断を確立する目的で本学会に附置研究会として「Hp内視鏡研究会」が設置され,3年間活動した.本文はこの研究会事業の一つとしておこなった「Hemoglobin index(IHb)によるHpの感染診断―多施設によるprospective study―」の成績について報告する.「方法」8施設により,胃体上部後壁~大彎側の胃底腺粘膜を電子スコープで撮影し,IHbを測定した.Hp感染の診断は尿素呼気試験を含め通常の方法によった.「成績」145例の症例が集積されたが,IHb測定不適格の41例と他施設に比べてIHb値が全体に低い施設の例36例を除外し,68例が検討対象となった.IHbのカットオフ値を60にするとHp診断の感度86%,特異度81%であった.カットオフ値を58あるいはグレーゾーンを58~60に設定すると,それぞれ感度93%,92%,特異度69%,78%であった.「結論」IHbは適正条件のもとで測定すれば,Hp感染の臨床診断に応用できる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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