日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
吻合部狭窄イレウスに対してExpandable Metallic Stentか有効であった1例
斉川 芳久炭山 嘉伸長尾 二郎高瀬 真奥村 千登里中村 陽一中村 寧浦松 雅史片桐 美和
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 45 巻 2 号 p. 168-171

詳細
抄録

大腸良性狭窄にExpandable Metallic Stent(EMS)治療が有効であった1例を経験したので報告する.症例は74歳男性.下行結腸人工肛門閉鎖術術後に吻合部口側の折れ曲がりとねじれが原因のイレウスを発症,一般的保存療法で改善せず,気管芝用EMSを挿入し,イレウスを解除した.その後イレウスの再発は認められない.結論:下部消化管に対するEMSは悪性狭窄だけでなくこのような良性狭窄に対しても有効である.

著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top