日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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多様な形態のポリープを伴ったいわゆるcolonic muco-submucosal elongated polyp(CMSEP)の1例
佐藤 康史千葉 大樹高山 哲治瀧本 理修岡本 哲郎信岡 純佐川 保佐藤 勉新津 洋司郎木村 幸子
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2004 年 46 巻 2 号 p. 169-173

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抄録
 症例は57歳男性.腹部不快感を主訴として近医を受診し,下部消化管内視鏡検査で,盲腸に多発する有茎性ポリープを指摘され精査目的で入院となった.注腸造影,内視鏡検査で盲腸の潰瘍瘢痕と最長で約7cmの山田IV型ポリープと多発小ポリープを認めたためポリープの一部を内視鏡的に切除した.病理組織所見では正常粘膜と粘膜下層からなり,いわゆるcolonic mucosubmucosal elongated polyp(CMSEP)と診断した.これまで,炎症性と考えられる多発ポリープを伴ったCMSEPの報告はなくその成因を考える上で興味深い症例と考えられる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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