日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的バルーン拡張術および経肛門的ヘガール拡張術が有効であった直腸狭窄型虚血性大腸炎の1例
持田 淳弘高橋 広喜岩渕 正広横山 大松田 泰徳今井 豪菅田 英明椎名 正明鈴木 達彦田辺 暢一真野 浩千田 信之
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2004 年 46 巻 4 号 p. 955-959

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抄録

症例は57歳,男性.突然の下血の後,下部直腸に狭窄を生じた.狭窄型の虚血性大腸炎と診断し,内視鏡的バルーン拡張術,ついで経肛門的にヘガール拡張器を用いた拡張術を施行した.術後,症状は改善し,6カ月後の内視鏡検査でも再狭窄は認められなかった.下部直腸の狭窄型虚血性大腸炎に対して、内視鏡的バルーン拡張術および経肛門的ヘガール拡張術は有効な治療法であると思われた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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