日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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腹腔鏡か診断,治療に有用であったFitz-Hugh-Curtis症候群の1例
木阪 吉保竹下 英次三宅 映己廣岡 昌史南 尚佳松井 秀隆池田 宜央道堯 浩二郎渡部 祐司恩地 森一
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2004 年 46 巻 7 号 p. 1368-1372

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抄録
 症例は20歳女性.約1カ月間持続する右上腹部痛と発熱を主訴として来院.血中Chlamydia trachomatis(以下クラミジア)抗体が陽性であったこと,腹部超音波検査(以下腹部エコー)で肝,胆,膵等に異常なく,肝と腹壁の間に層状の高エコー域が観察されたことより右上腹部痛の原因はFitz Hugh-Curtis症候群(以下FHCS)と考えた.抗生剤投与による保存的治療を開始し,発熱,炎症反応は軽快したが,右上腹部痛は軽快しなかった.右上腹部痛持続の原因検索,治療のため腹腔鏡検査を施行した.腹腔鏡検査で肝被膜の肥厚,肝右葉前面と腹膜の間に線維性癒着が観察された.腹腔鏡下に癒着を剥離し,術後腹痛は速やかに消失した.FHCSにおいて腹腔鏡検査は,その病態把握のみならず治療においても有用であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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