日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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十二指腸ステント術におけるイレウスエイドシステムロングオーバーチューブの使用経験
平山 敦須賀 俊博藤永 明宮川 宏之長川 達哉阿部 環岡村 圭也細川 雅代田中 道寛野村 直弘
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2004 年 46 巻 7 号 p. 1373-1379

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抄録
 〔目的〕十二指腸悪性狭窄に対するself-expandable metalic stent(SEMS)治療におけるSEMS留置成功率の改善,合併症の減少を目的とし,新しいステント挿入法を試みた.〔方法〕十二指腸悪性狭窄15例に対し,イレウスチューブ挿入用に開発されたイレウスエイドシステムの先端バルーン付きロングオーバーチューブ(住友べークライト社製)をステント挿入のガイドアシストとして併用,SEMS留置術を施行した.〔結果〕全例で留置に成功した.従来まで実施していた様々な方法の18例に比べ,SEMS留置成功率は向上し,挿入時間の著明な短縮が可能となった.従来見られた胃十二指腸のたわみによる挿入困難や,誤嚥性肺炎,穿孔,出血などの早期合併症は認められなかった.〔結論〕ロングオーバーチューブを用いた新しいSEMS挿入法は挿入困難例,早期合併症の減少をもたらすとともに,挿入時の苦痛も非常に少なく,極めて有用性が高いと考えられる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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