日本消化器内視鏡学会雑誌
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腸閉塞を発症した回盲部子宮内膜症の1例
横沢 秀一赤松 泰次村木 崇三澤 倫子伊東 一博金子 靖典井上 勝朗小見山 祐一進士 明宏清澤 研道太田 浩良
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2005 年 47 巻 12 号 p. 2658-2663

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抄録
症例は40歳の女性.2003年7月28日下腹部痛,下痢,体重減少を主訴に某病院を受診した.大腸内視鏡検査にて盲腸に隆起性病変を指摘され,精査加療目的にて同年10月14日当科へ紹介された.盲腸の虫垂開口部に一致して粘膜下腫瘍様隆起と,終末回腸の拡張を認め,各種画像診断を行なったが,確定診断には至らなかった.症状が一旦軽快したため,外来で経過観察したところ,2004年2月15日に腸閉塞を発症した.本人に改めて問診したところ,月経の時期に一致して腹痛が出現することが判明し,回盲部子宮内膜症を疑って,回盲部切除術を行ったところ,病理組織所見で子宮内膜症と診断された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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