日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
内視鏡によるクリッピングにて止血しえた多発直腸Dieulafoy潰瘍の1例
山口 加奈子岩切 龍一綱田 誠司雨森 貞浩坂田 資尚藤瀬 剛弘大谷 響下田 良坂田 祐之藤本 一眞
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 48 巻 11 号 p. 2651-2655

詳細
抄録

 症例は88歳,女性.既往歴は高血圧.左大腿骨頚部骨折術後にて近医入院中であったが,突然大量の血便をきたし,ショック状態を呈して当院に救急搬送された.大腸内視鏡検査を行ったところ下部直腸(Rb)に噴出性の出血を伴う露出血管及び止血状態の露出血管2個を認めた.それぞれに対してクリッピングを行い止血しえた.多発する直腸Dieulafoy潰瘍で,クリッピングが有用であった症例を経験したので報告する.

著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top