日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
長期間観察しえたCollagenous colitis(Microscopic colitis)の1例
三上 栄仲瀬 裕志桜井 孝規澤見 裕康千葉 勉
著者情報
キーワード: 下痢, 再発, 内視鏡所見
ジャーナル フリー

2006 年 48 巻 11 号 p. 2645-2650

詳細
抄録

 症例は43歳,女性.主訴は粘液性の下痢.大腸内視鏡検査では,粘膜の浮腫性変化をわずかに認めるのみであった.生検で粘膜直下に肥厚したコラーゲン帯を認めた.以上よりCollagenous colitisと診断した.約7年前にも同様の症状があり,そのときの生検でも同様の肥厚したコラーゲン帯を認めていた.長期の無症状期間を経て再発をきたした稀なCollagenous colitisを経験したので報告する.

著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top