日本消化器内視鏡学会雑誌
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GERD(逆流性食道炎)に対する内視鏡的治療
樋口 和秀岡崎 博俊田渕 真彦斯波 将次渡辺 俊雄富永 和作藤原 靖弘荒川 哲男
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2006 年 48 巻 12 号 p. 2763-2771

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抄録

 逆流性食道炎の治療のFirst choiceは,薬物治療であるが,半永久的に内服し続けなければならない.そこで,考え出されてきたのが,内視鏡をつかったEndoluminal Techniqueで逆流性食道炎を治療しようとする試みであり,欧米を中心として盛んに行われつつある.方法としては,縫合法,焼灼法,局注法の三種類があり,本邦においては,縫合法,焼灼法が導入されている.手術に比較して低侵襲であること,再治療が可能であることをモットーとし,臨床応用され,約50~70%の患者は薬物治療から離脱できており,画期的なことである.今後は,長期予後が課題とされており,さらなる工夫が必要と考えられる.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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