日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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完全内臓逆位症に併存した閉塞性黄疸に対し内視鏡的胆管ステント留置術を施行した1例
梶 雅子六車 直樹矢野 弘美木村 哲夫井本 佳孝青木 利佳佐藤 康紀宮本 弘志福野 天岡村 誠介伊東 進
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2006 年 48 巻 3 号 p. 341-345

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抄録
症例は59歳男性.生下時より完全内臓逆位症を指摘されている.膀胱癌の治療経過中に膵頭部腫瘤に伴う閉塞性黄疸を認め,悪性胆道狭窄と診断した.まずPTBDにて減黄を図り,その後ERCPおよび内視鏡的胆管ステント留置術を施行した.被検者を右側臥位とし,十二指腸内では上および左アングル操作にてスコープを直線化したところ,乳頭部の正面視が得られた.内臓逆位症においても手技の工夫により内視鏡的処置が遂行できた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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