日本消化器内視鏡学会雑誌
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門脈ガス血症を合併したサイトメガロウイルス腸炎の1例
小沢 俊文渡辺 秀紀奥村 浩二土屋 豊一丹治 伸夫安斎 幸夫海上 雅光
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2007 年 49 巻 5 号 p. 1289-1296

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抄録
 症例は81歳女性.既往に糖尿病と脳梗塞があり長期臥床状態であり,関節リウマチのためプレドニゾロンを5mg/日内服中であった.急な下痢,血便があり意識レベル200,ショック状態となり緊急入院した.画像診断で門脈ガス血症(HPVG)を認め,著明な代謝性アシドーシスと播種性血管内凝固症候群を合併した.当初は回腸の非閉塞性腸間膜虚血と考え,抗ショック療法を含む保存的治療にて軽快した.第27病日の小腸内視鏡検査では回腸末端の小びらんと,上部直腸からS状結腸にかけて縦走・深掘れ・地図状潰瘍や偽膜様びらんなど多彩な所見を認めた.生検で核内封入体を伴う巨細胞を認め,血中サイトメガロウイルス(CMV)antigenemiaが陽性でありCMV腸炎と診断した.Ganci-clovir投与後より発熱や炎症反応および潰瘍は急速に改善した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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