日本消化器内視鏡学会雑誌
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腹腔鏡により診断しえた肝分葉異常の1例
松田 泰徳山極 洋子上野 義之嘉数 英二守時 由紀近藤 泰輝三上 恵美子長崎 太福島 耕治菅野 記豊岩崎 隆雄下瀬川 徹
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2007 年 49 巻 5 号 p. 1297-1302

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抄録
 45歳男性.検診の腹部超音波検査で肝形態の異常を指摘された.腹部CT検査より肝硬変が疑われたが,血液検査上肝硬変や背景肝疾患を示唆する所見は認められなかった.精査目的に腹腔鏡検査を施行したところ,肝表面に結節形成は認められず,肝硬変は否定的であった.肝は切痕により区切られた8葉以上の分葉化が両葉に認められ,肝分葉異常と診断された.複数に分葉化した肝分葉異常は,超音波検査やCTなどの画像診断による肝硬変との鑑別が困難であり,確定診断には腹腔鏡検査が有用であると考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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